顧問
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人間教育、そして数値教育 江口 克彦 |
松下幸之助の経営が成功したのは、電器製品の製造よりも、社員の人間教育、人材育成に、
異常なほどの努力を傾注したからだと言える。
実際のところ、松下幸之助は、戦前から「松下電器は、人をつくっているところです。
あわせて電器製品も造っています」と公言して憚らなかった。
企業だけではもちろんない。
人材育成、教育は国家国民の質を高めるための、基本中の基本である。
国民の質が高ければ、政治、経済、社会は言うに及ばず、すべての分野が安定、安寧し、
かつ発展、活況を呈し、国民は鼓腹撃壌、日本は活気ある、太平の国家になり、
また、国際社会から「尊敬される国」になる。
ところが、現在の日本は、およそ「教育」を最初に「人間教育」ありき、と捉える考えは少ない。
いかに偏差値を高めるか、いかに進学率を高めるか、
いかに知識を高めるかを「教育」と考える人たち、親たちが多い。
そのように「数値」重点の教育をすればするほど、実は、その「数値教育」も含め、
「人間教育」のレベルが低下することを、我々は強烈に意識しておかなければならない。
まず、「人間教育」、そして「数値教育」。その順番を間違えてはならない。
その順番を間違えているところに、今日の日本の「教育の荒廃」があると、強く感じている。
経歴
1940(昭和15)年2月1日 名古屋生まれ
慶應義塾大学法学部政治学科卒
松下電器産業株式会社入社後、
昭和42年・PHP総合研究所へ異動秘書室長、取締役、常務取締役を経て
昭和57年・同研究所専務取締役
平成6年・同研究所副社長
平成16年・同研究所社長に就任
平成21年・江口オフィス代表取締役社長
松下幸之助のもとで23年間、直接指導を受ける
◆主な肩書
- 内閣官房 道州制ビジョン懇談会 座長
- 内閣府 沖縄新世代経営者塾 塾長
- 名古屋市経営アドバイザー(専門委員)
- 憲法円卓会議 座長
- 地域主権型 道州制国民協議会 会長
- 松下社会科学振興財団 専務理事
- NPO法人「武士道協会」副理事長
- 立命館大学経営大学院 客員教授
- 研究提言機構「世界を考える京都座会」 コアメンバー
- 研究提言機構「次代を考える東京座会」 座長
- 「歴史街道」推進協議会 理事
- 経済同友会 幹事
- 京都経済同友会 常任幹事
- 財団法人 親学推進協会 評議員
- 社団法人 京都音楽文化協会理事
- 財団法人 学生サポートセンター評議員
- 関西師友協会理事
- 関西学生発イノベーション創出協議会 顧問
- 美ら島沖縄大使
- 内閣府 公務員制度の総合的な改革に関する懇談会 委員
- 国土交通省 観光に関する懇談会 委員
- 内閣府 イノベーション25戦略会議 委員
- 建設省 都市再生推進懇談会 委員
- 内閣総理大臣諮問機関経済審議会 特別委員
- 松下電器産業株式会社 理事
- 大阪大学 客員教授
- 中小企業大学校 客員教授
◆主な著書
- 『[図解] 地域主権型道州制がよくわかる本』
- 『日本経済危機突破論』
- 『オレが日本を元気にしてやる!』
- 『国民を元気にする国のかたち』
- 『日本を元気にする地域主権』
- 『地域主権型道州制〜日本の新しい「国のかたち」〜』
- 『脱「中央集権」国家論』
- 『地域主権論』
- 『成功は小さい努力の積み重ね』
- 『ほんとうの生き方』
- 『いい人生の生き方』
- 『いい仕事の仕方』
- 『人生を考える201のメッセージ』
- 『マンガ 2025年 伊野辺家の1日』
- 『人間 偉大なるもの』
- 『成功したい人の夢実現ノート』
- 『経営者の教科書』
- 『「きっと芽が出る人」の法則』
- 『充実して日々を生きるための135の言葉 人間大事の哲学』
- 『部下の哲学〜成功するビジネスマン20の要諦〜』
- 『上司の哲学〜部下に信頼される20の要諦〜』
- 『成功の法則〜松下幸之助はなぜ成功したのか〜』
- 『松翁論語』
- 『上司の教科書』
- 『王道の経営〜経営者のための行動指針48則〜』
- 『幸せとはなにか〜一本道の幸福論〜』
- 『成功する経営 失敗する経営』
- 『人を導く』
- 『人間関係が良くなる法則』
- 『人徳経営のすすめ』
- 『経営秘伝』
- 『部下を育てる12の視点』
- 『心はいつもここにある』
- 『鈴木敏文 経営を語る』
- 『明日を生きる言葉135』
- 『経営の大原則』
- 『日本・百年の針路』
- 『人生と経営 この素晴らしきもの』
- 『松下幸之助 散策・哲学の庭』