アドバイザー
小田 全宏 |
かつて萩を旅した時、幕末期に吉田松陰が開いた松下村塾を訪ねました。
塾舎は貧しい掘建て小屋でしたが、松蔭の憂国の情熱が、この小さな塾から
多くの人材を輩出したのだと胸が熱くなりました。
教育活動であれ、その他の活動であれ、世の中に刻印を残した大事業は、
一人の、また少人数の志のある人々から始まっています。
たとえ少人数でもその思いが純粋で強ければ、必ず道は開けてくるものです。
現代の様相から、日本を含め未来の世界がかなり厳しい状況になることを実感している私たちは、
今、その大きな危機の前に萎縮し元気を喪失してしまっています。
しかし、私たちには、今日まで生きた無数の人々から受けたバトンを、未来に生きる人にしっかりと
手渡していく責任があります。そして「教育」活動はその根幹をなすものであります。
未来へむかっての自信と希望を取り戻すために、今こそ「教育」が大きく光を放つ時がきています。
松下村塾のごとく、一人ひとりの"一燈照隅"の精神がやがて"万燈照隅"になり、
新しい次元の世界が現れてくでしょう。
日本教育推進財団が日本の教育に明るい燈をともすことを期待しております。
経歴
1958年、彦根市生まれ。
東京大学法学部を卒業後、(財)松下政経塾に入塾。
松下幸之助翁指導のもと、一貫して人間教育を研究。
1991年、株式会社ルネッサンス・ユニバーシティを設立。多くの企業で「陽転思考」を中心とした
講演と人材教育実践活動を行い好評を博す。
1996年には、リンカーン・フォーラムを設立し、全国で立候補者による<公開討論会>を実現させ、
現在その回数は1500回以上にのぼる(2009年1月現在)。
また、京セラの稲盛和夫名誉会長を最高顧問に迎え、NPO法人「日本政策フロンティア」を
設立し、理事長を務める傍ら、NPO法人「富士山を世界遺産にする国民会議」運営委員長として
全国を東奔西走中。
2006年より始めた「アクティブ・ブレインセミナー」は全国で好評開催中。
また2008年1月より、岡田武史氏を発起人代表とする「地球環境イニシアティブ(GEIN)」の
代表となる。
同年3月にはサントリーホールにてフルートリサイタルを開催。
◆主な著書
- 『陽転思考』(日本コンサルタントグループ)
- 『国民が目覚めるとき』(PHP研究所)
- 『公開討論会の開き方』(毎日新聞社)
- 『首相公選』(サンマーク出版)
- 『首相公選で日本はこう変わる』(角川書店)
- 『松下幸之助翁 82の教え』(小学館)
- 『<政治参加する>7つの方法』(共著・講談社)
- 『日本人の神髄』(サンマーク出版)
- 『日本国改造プログラム』(PHP研究所)
- 『新・陽転思考』(日本コンサルタントグループ)
- 『富士山が世界遺産になる日』(PHP研究所)
- 『「絶対記憶」メソッド』(PHP研究所)
- 『地球を守るために いまあなたができること しなければならないこと』
(サンマーク出版) - CD『祈り INORI』(フルート演奏)